人類の生活を第一に考えた発展を遂げた結果、地球の環境が汚染されたという意見が挙がりました。環境問題は私たちの想像以上に深刻化しており、これ以上の汚染や自然への介入を抑えようという動きがあります。IT化は環境を守る一助にもなり、余計なゴミを生み出さないような仕組みを発明することで地球を守ろうとしています。

光回線と環境問題の因果関係

少し前まで、ネット回線の主流はADSLでした。

ADSLは電話回線を利用するため、新たな設備投資がさほど必要ではなく、環境への負荷は少ないと言えます。

光回線は、新たに光ファイバーを敷設することで利用可能となります。

光回線を設ける企業はいくつもあり、一つの地域に複数の光ファイバーが敷設されることも珍しくありません。

ADSLの頃はネット回線を得るために、大掛かりな物理的工事は必要ありませんでしたが、光回線を使うためには、それなりの工事が必要となります。

ネット回線を得るために、さまざまな材料を用いて新たなインフラ整備をする必要があったという点においては、光回線は環境に負荷をかけたと言えるでしょう。

既存の電話回線をそのまま利用できたADSLとは大きく異なります。

ただ光回線を利用すると、高速で大容量のデータをやり取りすることができるようになるため、電気代の節約になり、その点においては環境に良い影響をもたらすと言えます。

利便性の向上も踏まえて総合的に見れば、光回線の普及にはメリットの方が大きいと判断できそうです。

ただ環境問題に限って総合的に見た場合は、やはり負荷が大きかったとは言えるでしょう。

ADSLに必要な電話回線は、NTTの一社独占でした。

しかし光回線用の光ファイバーは、各社が自由に敷設できます。

そのため、狭い地域にいくつもの光ファイバーが敷設されることもあるわけで、それは材料の無駄だと判断する人もいるでしょう。

工事にもさまざまなコストがかかりますから、環境問題を考えた場合、電話回線のようにひとつで良かったという考え方もあります。

しかし一社独占だと、かつての長距離電話料金のように、非常に高止まりする傾向にあります。

光回線がそのような高止まり状態では、なかなか普及は進まなかったでしょう。

人々は通信速度の遅いADSLを使い続け、データのやり取りに長時間かかる分、無駄な電力を消費し続けることになります。

事実、NTTの光ファイバーしか敷設されていない地域では、フレッツ光しか選択肢がない状態が続きました。

その後光コラボという仕組みが生まれ、NTTの光回線を他社も借用し、販売できるようになったら、利用料金が下がり、NTTの光回線を使う新規顧客が増えました。

何社もが光回線を引いている地域であれば、競争によって料金低下とサービス向上は更に進み、高速インターネットサービスの普及が促されます。

そうなれば、電気代の節約もはかどり、環境にはいい影響がもたらされるでしょう。

いくつもの会社が光回線を持つことで、初期投資費用も環境への負荷もかかりますが、競争促進による良い面も、無視できなさそうです。